The Dirt でピストンとオイルの選定

4/26-4/27/2025

Success is stumbling from failure to failure with no loss of enthusiasm.

Winston Churchill

4/26 はトラギーの動作確認

4月26日(土) は朝からペリスへ。昼過ぎから雨の予報だったので、早めにでかけ、ご飯もスタバの軽食で済ませました。

朝、まだ誰もきていなかったので、ドライバーズスタンド横に備え付けのテント内にピットを準備。急いで走る準備をしました。

トラギーで少し走って、すぐに雨足が強くなってきたので、この日はプラクティス終了。

トラギーは前回のレースと比べて、シャーシとアームマウントを変えました。アームマウントの取り付け位置については、今回の変更を見越して、同じセットになるように前回の時点でセットしています。つまり、セットの変更は基本的にはないはずです (シャーシの歪みが補正されたことによる違いは除く)。

そういうわけで、トラギーは自然に走ればそれで十分、と思っていたので、トラギーのチェックはこれで完了とします。

4/27 はピストンとオイルの選定作業

翌日も、朝からペリスへ。

前日のスタバの軽食があまりに腹持ちが悪かったので、ファーマーボーイズでしっかり食べていくことにしました。

食後、すぐに The Dirt へ。曇り空ですが、雨は降らない予報。

ピストンとショックオイルの組み合わせを変えて、ラップタイムをチェックしてみました。天気が悪く、一日中 65°F くらいの気温が続いたのは、テストするには良かったです。

🧪 ピストンとショックオイルの組み合わせ試験

今回はキャップのタイプは、 Emulsion ではなく Bladder にしてテストしてみました。

テストしたものと、その結果は次の通り。

[1] まず、F:5x1.4mm (TLR 35wt) - R:5x1.5mm (TLR 35wt)

これが、これまでベースセットアップとしてきたセットですが、ピストンを Tekno の手作りのものから、AE 81201 の穴を広げたものに変えています。

ちなみに TLR 35wt は 420cSt。TLR 37.5wt は 468cSt です。

この時点では自然に走れたと思っていました。ベストラップ 37.0秒。

[2] F:6x1.4mm (TLR 35wt) - R:5x1.5mm (TLR 35wt) へ変更。

これは妙にヨレてしまい、かなり走りにくくなりました。ミスも増えて、ベストラップも 37.2秒に落ちました。

[3] F:6x1.4mm (TLR 37.5wt) - R:5x1.5mm (TLR 35wt) へ変更。

これは驚きました。フロントのショックオイルを 2.5番手上げただけなのですが、急にトラクションが倍増。ヨレもしない、ケツもでない。なんと、ベストラップは1秒短縮でき、 36.2秒になりました。

ちなみにタイヤも同じ。路面も散水などもなく、同様のコンディション。本当にびっくりしました。ここでテストをやめても結果論としては良かったのですが、執念で、もう少しテストを続行。

[4] F:6x1.4mm (TLR 37.5wt) - R:Tapered 6x1.5mm (TLR 37.5wt) へ変更 (明記していない場合は全て Flat ピストン)。

どうも安定感を欠いた印象。しっくりこないままですが、そこそこ走れてベストラップ 36.3秒。

[5] F:6x1.4mm (TLR 37.5wt) - R:Flat 6x1.5mm (TLR 37.5wt) へ変更。

トラクション、スピード感があって、走れそうなのですが、一瞬のミスでコケることが増えてしまいました。ベストラップは 36.4秒。もう少しいけそうなのですが、惜しいところでのミスが増えた印象。

ただこの辺から、タイヤが悪くなってきてしまい、ラップタイムの比較は無理かなという印象に。

[6] F:6x1.4mm (TLR 37.5wt) - R:6x1.5mm (TLR 35wt) へ変更。

感触は良好でミスは減りました。しかし、ベストラップは 37.0秒しかでません。おそらくタイヤの問題、とは思いましたが、本当にそうなのか、確信が持てません。

[3*] 最後にもういちど F:6x1.4mm (TLR 37.5wt) - R:5x1.5mm (TLR 35wt) へ変更。これは上でベストラップ 36.2秒が出ていた設定と同一です。

走ってみると、感触が良いままで 36.9秒が出ました。[6] も良かったのですが、まあこの辺でいいのかな、と腑に落ちたところで、この日のテストは完了。

これでタイヤさえ良ければ、もう少し良いタイムが出るだろうと考えて、 もう少しマシそうなタイヤで走ってみました。

その結果、自己ベストの 35.6秒が出ました!このセットで大きな間違いはなさそうです。


吹きっ晒しのところにピットを構えて、一日中、テスト。我ながら、よく頑張りました。

今回、上のセットの [2] から [3] で、急に車の挙動が変わったのには本当に驚きました。いい経験です。 この日は涼しいくらいでしたから、これから夏のレース日には、オイルの粘度には気を付けて、フロント側がヨレないように気を付けたいと思います。

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